2019年9月12日(木)開催のMarkeZine Day 2019 Autumnで、弊社田代から「アプリマーケティングで実現する、オフライン行動のデータ化による個客エンゲージメント」をテーマにお話しました。セミナー会場はパンパン。179名の方にご来場いただきました(皆様、ありがとうございます!)。本記事では、今回の講演内容の概要をご紹介します。
※EAPは2020年6月に「MGRe(メグリ)」へとリブランディングしました。
アプリはオンラインとオフラインをつなぐことが得意なツール。アプリマーケティングとは、「オンラインとオフラインをつないで、よりよい個客体験を作る」活動のことを言います。
マーケティングにおける購買プロセスは大別して、認知、選択、購入、利用にわけることができ、シーンではオンライン/オフラインに分けられます。現状では、購買時にマーケティングリソースがさかれていますが、実際は購入後の接点作りもLTVの観点から重要です。
購買プロセスにおける個客行動のデータ化は、オンラインに偏ってしまいがちです。アプリであれば、そのオンラインとオフラインのデータ取得が可能です。ランチェスターがお手伝いしているアパレルやコスメ会社さんは、アプリをハブとして、オフラインとオンラインをつなぐ活動がうまくできています。
オンラインとオフラインのデータをためるためには、企業として個客を認識できるようアプリにIDデータを紐づけることがなによりも大切です。
アプリの個客識別には3つの方法があります。
会員登録なしで会員証の利用が可能。アプリだけでマーケティングを始める場合はおすすめ
ゲストでコンテンツの閲覧はできるが、会員機能の利用には会員登録が必須
会員登録をしなくても会員機能の利用が可能。ただし、ポイント利用等には本会員登録が必要
IDの紐づけできればファーストステップは終了です。次のステップは基盤の整備です。
アプリはお客様とのUIであり、単独ではほとんど意味がありません。ランチェスターが提供する「EAP」は、ダッシュボードや管理画面を持つプラットフォームを提供しています。最近、よく耳にするのは、チャネルが増えコンテンツ運用の負荷が高まっているという声です。そのソリューションとして、「EAP」はクローラーがあり、コンテンツの集約・運用ができます。続いてが、ポイントカードのアプリ化。さらにEC連携、MA・DMP・BIツールとの連携といったような道筋になります。オンラインとオフラインのデータをDMPに統合すれば、アプリのプッシュ通知にも活用ができます。
企業側のお客様に対する理解が進めば、よりパーソナライズされたコミュニケーションができます。アプリマーケティングはオンラインとオフラインをつなぐ有効な武器です。顧客体験の向上のカギとなるのは顧客データの蓄積。お客様のオンラインとオフラインの行動データの活用がカギとなります。